いじめの後遺症、数十年続く可能性 肯定感低下など 当事者調査

2026/06/05 18:24 

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 いじめ被害が学生時代だけではなく、卒業後の人生にも大きな影響を及ぼしている実態が、被害の当事者らでつくる「いじめ後遺症ドットコム」のアンケートで明らかになった。学校卒業から長期間たつ40~50代の当事者の4割近くが、過去の記憶のフラッシュバックや人間不信といった「いじめ後遺症」の症状が「改善していない」と回答した。

 「いじめ後遺症ドットコム」が2021年5月~26年3月にインターネット上で集めた回答252件を分析した。いじめを受けた場所を「学校」と回答した人は全体の98%だった。被害の期間を「5年以上」と回答した人は50%だった。

 いじめが終わった後も心身の不調が続く「いじめ後遺症」の具体的な症状(複数回答)として、「自己肯定感の低下」と回答した人は84%、「フラッシュバック・悪夢」が77%、「関係妄想(周囲が悪口を言っているように感じる)」も77%だった。

 いじめ後遺症の症状が「改善していない」と回答した人を年代別にみると、40代で37%、50代でも39%だった。学校卒業から長期間たっても、約4割の人が後遺症が続いていた。

 また当時、家族や周囲の支援を受けていなかった人が半数超だった。支援を受けた人で症状が改善した人は76%だったのに対し、受けていなかった人は50%で差が大きかった。

 いじめ後遺症ドットコム主宰の近田菜摘さん(32)は記者会見で、「いじめが終わっても、被害者の苦しみは終わらない。いじめ後遺症の認知度が上がり、周囲の人が配慮できるようになってほしい」と話した。【宮島麻実】

毎日新聞

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