「歴史から学び、平和への努力を」 オランダの晩さん会で天皇陛下

2026/06/18 11:48 

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 オランダ訪問中の天皇、皇后両陛下は17日夜(日本時間18日未明)、アムステルダム王宮でウィレムアレクサンダー国王夫妻主催の晩さん会に出席された。英語でおことばを述べた天皇陛下は、第二次世界大戦中に交戦した歴史を「苦難の時期」と言及。「多くの尊い命が失われ、多くの人が傷ついたことは誠に悲しむべきこと。謙虚に歴史から学び、平和への努力を続けていかなければならない」と語った。

 晩さん会は国賓歓迎の中心行事。ベアトリックス前女王、国王の長女カタリナアマリア皇太子ら王族に加え、両政府の関係者ら約200人が出席した。

 大戦中、旧日本軍はオランダ領だったインドネシアに侵攻し、オランダ兵や民間人を抑留した。昭和天皇のオランダ訪問では車列に魔法瓶が投げつけられ、前女王の来日が反日感情への配慮で中止になったこともある。前女王は抑留体験者と対話を重ね、わだかまりの緩和に尽力してきた。

 陛下は、王室の心遣いや草の根の交流を念頭に「多くの人々が計り知れぬ努力をもって、未来の友好のために力を尽くしてきた」とし、「皇后と共に深い敬意と感謝の念を表します」と述べた。友好親善の更なる発展への願いも語った。

 陛下の前にあいさつした国王も戦争の歴史に触れ、「和解、平和、正義の未来に向けて共に取り組むため、体験が語り継がれることが重要」と述べた。

 両国には400年以上にわたる交流がある。陛下と国王はそれぞれ、江戸時代の鎖国政策下でも続いた関係性、アニメや芸術、スポーツを通じたつながりなども紹介した。

 両陛下と国王夫妻がそろってテレビ観戦したサッカー・ワールドカップの日本対オランダ戦も話題になった。陛下は「ピースフルな結果にホッとしました」との心境を吐露。会場には笑顔が広がり、「両国の国民を奮い立たせ、さらに結び付ける機会になったと確信しています」と述べた。【アムステルダム山田奈緒】

毎日新聞

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