北半球唯一のビャッコイ自生地 国の天然記念物に 福島・白河

2026/06/19 17:00 

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 国の文化審議会は19日、希少な水生植物ビャッコイが育つ福島県白河市表郷金山の「金山のビャッコイ自生地」を国の天然記念物に指定するよう文部科学相に答申した。官報告示を経て正式指定される見通し。県内の国指定天然記念物は30件となる。

 指定されるのは、同市表郷金山の約1万3747平方メートル。阿武隈川水系隈戸川支流の谷沿いに位置し、湧水(ゆうすい)によって形成された湿地や水路に群生するのがビャッコイだ。カヤツリグサ科の多年草で、冷たい湧水が流れる池や水路などに生育する。環境省レッドリストの絶滅危惧ⅠA類に分類されている。2020年には種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定された。

 文化庁によると、ビャッコイは海外では南半球のオーストラリア、ニュージーランドなどに分布する一方、北半球で自生が確認されているのは白河市だけ。植物の分布の成り立ちや進化の過程を解明する上で重要な価値があると評価された。

 ビャッコイは1905年、植物学者の牧野富太郎によって新種として発表された。その当時、会津地方の植物と考えられたことから、白虎隊にちなんで「ビャッコイ」と名付けられたとされる。55年に県天然記念物に指定され、保全活動や調査研究が続けられてきた。【松本光樹】

毎日新聞

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