認知症の行方不明者、2年連続減少 GPS機器普及で早期発見も
認知症が原因で行方不明になり、2025年に全国の警察に届け出があったのは前年比776人減の1万7345人と2年連続で減少したことが25日、警察庁のまとめで判明した。一方、位置情報を取得できる機器を装着した人の85%は届け出当日に発見できており、警察庁は機器の利用を促している。
認知症の行方不明者数は統計を取り始めた12年以降、23年まで11年連続で増加していた。減少の理由について警察庁は「不明」としているが、位置情報を取得する機器の普及で、届け出をせずに発見できるようになった可能性がある。
年代別でみると、40代7人▽50代124人▽60代801人▽70代5752人▽80歳以上1万661人。
25年に警察や家族らが発見したのは1万6729人(24年以前の届け出を含む)で、このうち573人は死亡していた。受理当日に生存が確認されたのは1万1369人(68%)だった。
警察庁によると、全地球測位システム(GPS)や紛失防止タグなどが発見の端緒となったのは139人。発見にかかった日数は受理当日が118人(85%)、3日以内は18人(13%)で、大半が早期に発見できていた。
茨城県内の80代男性が自宅からいなくなった事案では、家族が持たせたGPS機器から位置情報を取得し、男性が電車で移動していることが判明。受理から約2時間後、約130キロ離れた神奈川県内の駅構内で無事発見できた。また、長野県内の80代男性は自宅から自転車で外出して行方不明となったが、ケアマネジャーが持たせたGPS機器を活用して受理の約1時間後に約6キロ離れた路上で見つけた。
ただ、「紛失防止タグ」を装着していても2カ月間見つからず、山中で遺体で見つかったケースもあった。タグが発する電波を第三者のスマートフォンが拾うことで位置情報が得られるが、人通りが少なく、発見に時間がかかったという。【深津誠】
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