欧州歴訪の天皇陛下 「次世代への橋渡しができた」
ベルギー滞在中の天皇陛下は24日午後(日本時間24日夜)、視察先のナミュールで報道陣の取材に応じられた。オランダ、ベルギー歴訪を「楽しく充実した日々を送ることができている」と述べたうえで、旧交を温めた両国の王室について「くつろいだ雰囲気で交流でき、親密度が深まった。次世代への橋渡しができた」と語った。
オランダの戦没者記念碑の前で黙とうした際の気持ちを問われると「過去の歴史を直視し、謙虚に学んだうえで未来への良い関係が築ける」と説明。「心を込めて亡くなった方々への慰霊の気持ちを表した」と振り返った。戦時下の旧日本軍はオランダの植民地だったインドネシアに侵攻し、現地のオランダ人を抑留。かつては反日感情が強く残っていた。
王室との交流では、未来の国王となる両国の王女2人を含め、長女愛子さまと同世代の王女や王子とも親しい時間を過ごしたという。20年ぶりの再会となり「すっかり成長され、立派になられたことを私たちもうれしく思いました」と喜び、「次の世代への橋渡しができたのではないかと思います」と話した。
天皇、皇后両陛下は両国で公式行事が始まるまでの数日間を王室の離宮で過ごした。陛下は「雅子も体調を崩さずに今日まで来ています。私たちにとってありがたく、両王室のご配慮に心から感謝したい」と述べた。
陛下はベルギーでビールをまだ飲んでいないと明かし「飲まないといけないですね」と笑顔を見せた。
両陛下は現地時間の13日にオランダに入った。ベルギーを現地時間25日午後に出発し、26日に帰国する。陛下は24日、水上交易で栄えた歴史都市・ナミュールを訪問。学生時代に水上交通の研究をしていた陛下は、川の合流地点を望む場所で景色を見渡しながら、記者からの質問に答えた。【ブリュッセル山田奈緒】
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