四国のツキノワグマ、27頭確認 環境省など調査 2025年度
四国のツキノワグマの生息状況について調査していた環境省などはこのほど、2025年度の調査で計27頭のツキノワグマを確認したと発表した。子グマを連れた親子も2組確認されたといい、限られた個体数の中で繁殖が続いている状況も裏付けられた。
調査結果を公表したのは、林野庁四国森林管理局(高知市)と環境省中国四国環境局(岡山市)、認定NPO法人「四国自然史科学研究センター」(高知県須崎市)が共同で実施する「はしっこプロジェクト」。プロジェクトでは2014年度から毎年、四国のツキノワグマの生息状況の調査を行っている。
これまでの調査結果によると、四国のツキノワグマの生息地域は徳島、高知両県にまたがる剣山周辺に限られており、環境省のレッドリスト「絶滅のおそれのある地域個体群」に分類されている。
昨年度の調査ではクマの生息域の25カ所に無人のセンサーカメラを設置。このうち16カ所(徳島県10カ所、高知県6カ所)でツキノワグマが確認された。
各調査地点にはクマをおびき寄せるために、ワインと蜂蜜を混ぜた餌を設置しており、クマが立ち上げって餌をなめようとした際に撮影できるように設計されている。立ち上がった状態のクマを撮影することで、ツキノワグマ特有の胸の三日月模様の違いから個体の識別ができるという。
今回の調査では計25頭が識別され、このうち17頭は以前から識別されていた個体だった。新たに識別された個体は、子グマ4頭を含めた8頭だった。中国四国環境局の個別調査で別の2頭が見つかったことから少なくとも27頭のツキノワグマが生息していることが確認された。
環境省などによると、はしっこプロジェクトによる四国のツキノワグマの生息調査は、今年度も継続して実施するという。【藤家秀一】
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