米民主党、カキ養殖業の異色候補が醜聞で撤退 中間選挙の重要州

2026/07/11 17:10 

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 11月の米中間選挙の連邦上院選で、東部メーン州の民主党新人、グラハム・プラトナー氏(41)が10日、選挙戦から撤退した。プラトナー氏は民主党左派の新星と目されて共和党現職との接戦も報じられていたが、スキャンダルが噴出して支持を失った。メーン州の勝敗は上院の勢力図を左右する可能性があり、多数派の奪還を狙う民主党の戦略に暗雲が漂う。

 ◇上院選で注目の新人だったが…

 米メディアによると、プラトナー氏は海兵隊員としてイラク戦争に従軍するなどした後にカキ養殖業を営み、昨年8月に上院選への出馬を表明。労働者に寄り添い、大企業などの既得権益を批判する進歩的な政策で急速に支持を拡大し、米連邦議会で民主党会派に所属するバーニー・サンダース上院議員ら急進左派の議員たちが支援に回った。立候補を表明していた主流派が推す穏健派のミルズ知事を撤退に追い込み、6月上旬の党予備選では70%を超える得票率で圧勝した。

 一方、これまでにナチスとの関連が指摘されるタトゥーや複数の元交際相手に対する問題行動が取り沙汰されていた。今月上旬にはプラトナー氏に性的暴行を受けたと訴える女性の実名インタビューも報じられ、党指導部が選挙支援の停止を表明していた。

 ◇メーン州落とせば、民主「過半数奪還」厳しく

 民主党は今月27日までに代替候補を選出する手続きを進めるが、11月の本選までにどれだけ有権者に浸透するかは不透明だ。共和党は現職のスーザン・コリンズ議員(73)が6期目を目指す。

 メーン州では2024年大統領選で民主党のハリス前副大統領が共和党のトランプ大統領に約7ポイント差で勝利し、民主党は勝機があると見込んでいた。

 トランプ氏の支持率低迷で民主党は上院(定数100)の過半数奪取も視野に入れる。現有議席は共和党53、民主党47(無所属含む)。民主党は改選対象の13選挙区で全議席を死守したとしても共和党からさらに4議席を奪わなければならない。

 共和党は改選対象となる22選挙区のうち18選挙区で優勢と伝えられており、民主候補がメーン州を落とせば過半数の獲得は厳しい状況になる。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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