「そもそも通常審の精度を上げるべきだ」 大川原冤罪、遺族の訴え

2026/07/15 06:45 

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 化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪(えんざい)事件を巡り、胃がんで亡くなった相嶋静夫さん(享年72)の長男(52)がつづったメッセージが14日、再審制度見直し法案が審議されている参院法務委員会で読み上げられた。

 長男は、罪のない人を早期に救い出すことは重要とし、「審議を関心を持って拝見している」と述べた。

 そのうえで、「そもそも、通常審の精度を上げることが重要だ」とも指摘。公正な審理に向けては、証拠の全面開示のほか、取り調べでの録音・録画と弁護士の立ち会いが必要だと訴えた。

 大川原化工機事件についても触れ、専門家の聴取報告書の捏造(ねつぞう)や証拠隠し、偽計を用いた取り調べがあったことを紹介した。

 この聴取報告書は、警視庁公安部が大学教授ら有識者4人に捜査協力を求め、経済産業省の省令解釈を支持する内容で作成していた。

 毎日新聞が4人に確認したところ、全員が「一方的に作られた」と証言。2023年12月に聴取報告書に疑義があることを報じた経緯がある。

 大川原側が起こした国家賠償訴訟でも、4人全員が「自分が話していない内容が記されている」などとする陳述書を裁判所に提出していた。

 長男のメッセージを代読した川合孝典議員(国民民主党)はこの日の委員会で、聴取報告書が作られた理由をただした。

 これに対し、警察庁長官官房の鈴木敏夫審議官は「報道は承知しているが、(訴訟の)控訴審判決では、有識者が発言していない内容が捜査書類に記載されている、といった指摘はなされていない」と明言を避けた。【遠藤浩二】

毎日新聞

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