「いつまで持つのか」 猛暑の中、断水続く 給水所には長蛇の列

2026/07/31 11:06 

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 最大震度7を観測した熊本地震で、熊本県は31日、熊本地震による死者が災害との関連を調査中の1人を含め、35人になったと発表した。複数の煙突が倒壊するなどした日本製紙八代工場(同県八代市)で心肺停止状態で見つかった1人の死亡が新たに確認された。県内では約8万戸で断水が続いており、給水所には限られた水を得るために朝から長蛇の列ができた。猛暑の中、被災者は過酷な生活を強いられている。

 ◇8万戸で断水

 31日午前7時半現在の県のまとめによると、35人が死亡、重症者は6人。避難所は390カ所開設され、9105人が避難している。また約4540戸で停電が発生している。

 断水は氷川町や八代市、宇城市など10市町の計7万9100戸で続いている。菊池市や大津町などでは水道水の濁りが確認された。

 震度7を観測した氷川町の町役場では、朝から給水を待つ人が列をつくった。夫婦で訪れた自営業の男性(58)は「飲むにも、風呂に入るのにも水が必要。給水に来てもすぐに足りなくなる」。家族4人で避難生活を送っているが、この日の制限は1人当たり5リットル。「多くの人に水を行き渡らせるために仕方ないとは思うが、また夕方も来ないといけない」と話し、2人で10リットルを持って帰った。

 氷川町の女性(60)は「水道の復旧には時間がかかると聞いた。毎日水を取りに通うとなると、体力的にも精神的にもいつまで持つのか、不安な気持ちもある」と話した。

 ◇「水が一番困っている」

 30日午前に八代小学校の給水所で飲料水を受け取った八代市新地町の50代の主婦は「家に買ってあったペットボトル飲料や、自動販売機で買った水を飲んで耐えている。水が一番困っている」と話す。風呂もまだ入れず、食器はラップを巻いて洗い物が出ないようにしているという。早期の再開を望んではいるが、「地震直後は、あちこちで水道管が壊れて道路から水があふれていた。復旧のめどは立たないんじゃないかな」と表情を曇らせた。

 地震発生後に爆発があったショッピングモール「イオンモール熊本」(同県嘉島町)ではこれまでに12人が救助され、死者数は7人となった。イオンによると、亡くなったのはいずれもテナントの従業員だった。

 11人が建物内に閉じ込められた日本製紙八代工場では全員が救助され、うち9人の死亡が確認された。県警によると30日に工場での救助活動は終了した。【久野洋、川畑岳志、中村敦茂】

毎日新聞

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