「恐怖の中で…」 特定技能外国人が農場で受けた暴言、暴力

2026/08/21 18:49 

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 「毎朝起きると『今日は何が待っているのか』『どうたたかれ、怒られるか』という恐怖の中で生きていた」

 北海道京極町の農業法人で在留資格「特定技能」の外国籍従業員に対する暴行の疑いが浮上した問題。21日に札幌市内で記者会見したミャンマー国籍の男女6人は、農業法人が運営する農場での日々を涙ながらに振り返った。

 6人を保護した札幌地域労働組合によると、今回問題となっている農業法人では5月以降にミャンマー国籍の従業員を計約30人受け入れ、現在も20人以上が農業に従事しているとみられる。

 会見に臨んだ20代の男性は「日本に来る前は希望に満ちた日々だった。日本はとても良い国で優しい人がいっぱいいるはずだと家族を説得して来日した」。

 しかし、仕事を始めた翌日から暴言を浴び、暴力も受けたという。

 実質的経営者とみられる京極町議らの印象については「(当初の)日本人のイメージとかけ離れている。怖い存在だ」と吐露した。

 別の20代男性は収穫物に傷を付けたと叱責され、右ももをステンレス製の棒で複数回たたかれるなどした。

 この暴力行為について、札幌地域労組側は刑事告訴する方針だ。

 今回の6人以外の同僚にも、暴力や暴言は及んでいたという。

 女性4人のうち3人は夜間に農業法人の寮から脱出し、労組に保護された。もう1人は単独で知人を頼って青森県にまで逃れた後、札幌にたどり着いた。

 金属の棒でたたかれたこともあるという女性は、「次の職場は優しい人がいるといいな」とつぶやいた。

 札幌地域労組の鈴木一顧問は「北海道の農業、漁業、食品加工の現場は、外国人労働者がいなければ成り立たない。人権を守ることは産業や社会を守ることになる。『日本が大嫌い』という人を生むことが日本のためになるのか」と非難した。

【谷口拓未】

毎日新聞

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