シベリア・モンゴル抑留犠牲者を追悼 終結70年、実態解明訴え

2026/08/23 20:11 

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 第二次世界大戦終結後、ソ連などに連行され亡くなった人らをしのぶ「第24回シベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集い」が23日、国立千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)で営まれた。抑留終結から70年を迎え、元抑留者や遺族らが抑留の実態解明を訴えた。

 約200人が参列し、主催者代表であいさつした抑留経験者の西倉勝さん(101)は「なぜこんな不幸が起きてしまったのか。教訓は何かを明らかにしていただきたい。教訓の共有がなければ次の不幸は防げません。国を挙げてやっていただきたい」などと訴えた。

 植民地時代の朝鮮に生まれ、「日本人兵士」として抑留され、韓国に帰国後亡くなった故・文順南(ムン・スンナム)さんの長男、龍植(ヨンシク)さん(65)は「亡くなられた人たちに会う気持ち」で初めて参列。「歴史の痛みとありのままに向き合う時、私たちはお互いをより深く理解でき、平和の価値を完全に伝えることができる」などとした。

 第二次世界大戦終結後の1945年8月23日、ソ連の独裁者スターリンが秘密指令を発し抑留が始まった。日本人60万人が拘束され、およそ6万人が亡くなった。最後まで残された1000人余りが56年12月26日に帰国し、終結した。

 2010年に議員立法で成立したシベリア特措法は、国に抑留の実態解明を課している。だが抑留者と死者の正確な人数や、埋葬地の全容などは判明していない。また収容された遺骨は2万体余りにとどまる。父の永井常雄さんを亡くした飯田弓子さん(84)は「真相を明らかにすることは本当の追悼の実現に欠かせない」と述べた。

 集いは03年に抑留経験者や遺族らが始め、毎年この日に営んできた。当事者らの高齢化が進んでおり、関係者らは国による追悼式を求めている。【栗原俊雄】

毎日新聞

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