チェイサーでは二日酔い防げず それでも勧める理由 大分大研究

2026/08/28 11:18 

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 お酒の合間に水を飲むチェイサーで二日酔いは防げない――。そんな研究結果を、大分大医学部の今井浩光教授(臨床薬理学)らのチームがまとめた。頭痛や吐き気を緩和するという通説を科学的に覆してはいるのだが、今井教授は「チェイサーを否定しているわけではなく、むしろ勧めたい」と力説する。なぜだろうか?

 ◇教授「差し挟むことで飲酒総量が…」

 研究チームによると、二日酔いの原因は明確には分かっていない。ただ、ビールなど利尿作用があるアルコールを摂取すると、体内の水分が奪われて脱水状態になり、頭痛や吐き気といった症状につながっている可能性があるという。このため、チェイサーには症状を緩和する効果があると言われてきた。

 チームはチェイサーだけでは飲酒で失われた水分を補えず、症状を和らげられないと仮定。20~40代の健康な男性13人を対象に、アルコール摂取量は同一で飲酒中に水を飲んだ場合と飲まなかった場合を比較し、チェイサーの効果を検証した。

 具体的には、飲酒翌日に頭痛や吐き気、顔面紅潮などの自覚症状▽呼気中のエタノール(アルコール)と、頭痛などの原因となるアセトアルデヒドの濃度――などを比べた。その結果、水を飲んでも、飲まなくても、症状や数値に差がないことが判明した。

 ただ、今井教授は「チェイサーを差し挟むことで飲酒量の総量が減少する。また、飲酒のペースが緩やかになることが効果ではないか」と指摘。「二日酔いは防げなくても、チェイサーを飲まないのは逆効果」と説明する。

 研究結果は2025年12月の日本臨床薬理学会で発表され、今年6月にはスイスの学術誌「Frontiers in Pharmacology」に掲載された。

 チームは大分大医学部のほか、麦焼酎「いいちこ」で知られる三和酒類(宇佐市)などで構成。今後も、飲酒にまつわる疑問や通説を科学的に検証する「飲酒科学」の推進に取り組むという。【山口泰輝】

毎日新聞

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