JR西日本でもヒヤリ事案 線路作業員に列車接近、警報音で退避

2026/09/06 18:23 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 JR西日本の伯備線備中神代(びっちゅうこうじろ)駅(岡山県新見市)付近で3月、列車が線路内にいた複数の作業員に接近する事案が起きていたことが6日、同社への取材で判明した。列車がダイヤよりも早く走行したため作業員らは接近に気づかなかったが、近くの踏切の警報音で異変を感じて待避し、無事だった。

 8月には栃木県鹿沼市の東武日光線新鹿沼駅で除草中の作業員4人が特急列車にはねられ死亡する事故が起きており、国土交通省は全国の鉄道事業者に対し、線路内での作業時の安全管理の徹底を呼びかけている。

 JR西によると、3月31日午後2時半ごろ、備中神代駅近くのトンネルで作業員らが設備の撮影をしていたところ、岡山方面から鳥取県の米子方面に向かう列車が接近した。

 現場では列車の接近に備えてアラームが鳴るようタイマーを設定。見張り員も置いていたが、列車が予定時刻よりも約3分早く到着したため、事前に把握できなかったという。作業員は踏切の鳴動で危険を察知して、線路脇に待避。その後に列車が通過したという。列車は事業用で乗客はいなかった。

 JR西では列車の接近を伝える全地球測位システム(GPS)装置を配備しているが、今回は機器が使えない区間だったという。

 JR西は「作業安全の向上に向け、各種設備や運用面も含め改善に取り組む」とコメントした。【国本ようこ】

毎日新聞

社会

社会一覧>