千葉で「またか」の嘆き 8月豪雨に続き、台風25号が連休直撃

2026/09/21 20:51 

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 連休を直撃した台風25号。羽田空港を発着する空の便を中心とする交通網や観光地も影響を受けたほか、8月の豪雨で被災した千葉県内から「またか」と嘆く声も聞かれた。

 全日空は21日、国内線140便が欠航し、約2万5400人に影響。日本航空も国内線120便が欠航し、約1万4700人に影響した。

 中日本高速道路によると、東名高速道路は午後5時時点で、富士川スマートインターチェンジ―清水ジャンクション間の上りなど3区間で通行止めを実施した。JR東日本も総武、内房、外房、東金などの一部区間で運転を見合わせた。

 ◇先月の冠水、教訓に

 8月の豪雨で浸水被害があった千葉県大網白里市は、この日も道路などが冠水した。JR大網駅近くのラーメン店やコンビニエンスストアの駐車場には、午後3時ごろには膝丈ほどの雨水がたまり、立ち往生する車両も。同市と北側の八街市方面を結ぶ県道も多くの場所で冠水し、回り道をしたり引き返したりする車も見られた。

 千葉市では、午前1時前に「レベル4大雨危険警報」が出ると、その約30分後に国土交通省が中央区村田町にある国道16号のアンダーパスを通行止めにした。この場所は8月の豪雨で冠水し、水没した車に乗っていた男性が死亡した。

 千葉豪雨以降、国交省は全国22カ所で冠水前の予防的な通行規制の運用を始めた。国交省千葉国道事務所は、レベル4大雨危険警報が発令された場合や、1時間雨量が50ミリに達した場合(予測を含む)などを規制条件として定めている。

 同事務所は「冠水は短時間に大雨が降った場合に起こる。(21日午後3時現在)まだ冠水は確認されていないが、二度と同様の事故を起こさないために早めの規制をしていきたい」と話した。

 千葉県では、袖ケ浦市川原井で道路の復旧にあたっていた男性(51)が重機ごと土砂崩れに巻き込まれて5メートル下の川に転落し、意識不明の重体。また同市久保田で土砂がなだれ込んだ県道に車が進入し、運転していたとみられる40代の女性が軽傷を負った。佐倉市城内町でも土砂崩れによって住宅1棟が全壊するなど、県内で10件以上の土砂崩れが発生した。対応にあたった県職員は「お盆の時期に豪雨で、今度は秋のお彼岸にまたかという思いだ」と表情を曇らせた。

 ◇神奈川でも土砂崩れ、心肺停止も

 神奈川県でも激しい雨が降った。21日午後2時ごろ、横須賀市長井1の住人から「家に土砂が流れ込み、台所にいた家人が生き埋めになった」と119番があった。同市消防局などが住人で60代の横山淳子さんとみられる女性を救出したが、心肺停止の状態。消防局によると、住宅の裏山が高さ2メートルにわたって崩れたという。

 また三浦市や県警によると、同市南下浦町では2階建てアパートの1階に土砂が流入し、住人の20代女性が取り残された。同市初声町でも土砂崩れで住宅が壊れ、住人が1人取り残されている可能性があるという。いずれも消防が捜索を続けている。

 レベル5土砂災害特別警報が出た東京都大島町でゲストハウスを経営する男性(74)は「大雨が2日間降り続き、風も吹き始めていて心配だ。シルバーウイークはほぼ満室の予定だったが、ほとんどキャンセルになった。今日残ったのは1組だけ。その方たちは今日の飛行機も船便も運航しないので帰れなくなり、急いで1泊延長した。仕方がないし落ち込まないようにしている」と話した。【合田月美、滝川大貴、遠藤浩二】

毎日新聞

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