数々の作品手がけ…倉本聰さん死去、お別れ会は北海道・富良野で

2026/09/28 11:27 

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 北海道・富良野を舞台にした人気テレビドラマ「北の国から」や「前略おふくろ様」など、数々の作品で知られる脚本家で劇作家、演出家の倉本聰(くらもと・そう、本名・山谷馨=やまや・かおる)さんが18日、多臓器不全のため死去した。91歳。葬儀は近親者で営んだ。お別れの会を11月3日、北海道富良野市の富良野演劇工場で予定している。理事長を務める倉本財団が28日発表した。

 東京・代々木生まれ。東京大文学部を卒業した1959年、ニッポン放送に入社。会社に秘密でテレビドラマ向けの脚本を書き続け、61年に「パパ起きて頂だい」(日本テレビ、放送開始は59年)でテレビでのデビューを果たした。

 63年にニッポン放送を退社し、独立。NHK大河ドラマ「勝海舟」(74年)の脚本を放送途中まで担当したが、仕事が途切れたのを機に、東京を離れたいと札幌に移った。北海道を舞台にした「うちのホンカン」(北海道放送、放送開始は75年)は毎日芸術賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞。萩原健一さんが集団就職で上京した板前見習いを演じた「前略おふくろ様」(日本テレビ、同)も話題になった。

 豊かな自然の中で暮らそうとの思いから、77年に札幌から富良野市に移住。81年、連続ドラマ「北の国から」(フジテレビ系)が放送開始。ラベンダーの花が咲き誇る富良野を舞台にした家族の物語で、主人公の黒板五郎役の田中邦衛さんや、長男の純を演じる吉岡秀隆さん、長女の蛍を演じる中嶋朋子さんらの演技が人気を得た。同作はスペシャルドラマが2002年まで放送された。

 84年、俳優や脚本家を育てる「富良野塾」を私財を投じて開設。10年の閉塾まで、数百人の俳優や作家を世に送り出した。環境問題にも関心が深く、05年からNPO法人「富良野自然塾」を主宰した。

 80代に入ってからも精力的に執筆を続け、17年には平日昼の帯ドラマ「やすらぎの郷(さと)」(テレビ朝日)が半年間放送。現実のテレビ業界に対する批判的な描写を盛り込むなどし、話題になった。

 ほかのドラマに「君は海を見たか」「ライスカレー」など。映画「駅 STATION」は、毎日映画コンクール日本映画優秀賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した。

 00年に紫綬褒章を、10年には春の叙勲で旭日小綬章を受章した。

毎日新聞

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