ノーベル生理学・医学賞、光遺伝学の3氏に 失明の治療に期待も

2026/10/05 18:39 

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 スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2026年のノーベル生理学・医学賞をカール・ダイセロス米スタンフォード大教授(54)ら米独の3人に授与すると発表した。授賞理由は「光制御イオンチャンネルと光遺伝学に関する発見」。

 光遺伝学(オプトジェネティクス)は、光を当てることで狙った神経細胞の活動を操作する技術。受賞が決まった独フンボルト大のペーター・ヘーゲマン教授(71)と独ビュルツブルク大のゲオルク・ナーゲル教授(73)は00年代初め、光に反応する藻類由来のたんぱく質「チャンネルロドプシン」を発見。ダイセロス氏はこのたんぱく質を、光を当てたり消したりすることで制御可能な神経細胞内のスイッチとして応用することに成功した。

 これを機に光遺伝学の研究は世界で急速に広がり、脳の仕組みを理解する基礎的な研究だけでなく、失明した人の視力回復など実際の治療への応用も期待されるようになった。

 3人には賞金1200万スウェーデンクローナ(約1億9000万円)が贈られる。授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる。

 生理学・医学賞は昨年、「制御性T細胞」を発見した坂口志文(しもん)・大阪大特別栄誉教授らが受賞。日本の研究者では今年、細胞内で異常なたんぱく質が蓄積されるのを防ぐ「小胞体ストレス応答」の仕組みを解明した森和俊・名城大教授や、睡眠と覚醒を制御する脳内物質「オレキシン」の働きを解明した柳沢正史・筑波大教授らが有力候補に挙がっていた。

毎日新聞

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