大迫の倍「20得点が普通」 貪欲な日章学園・高岡がハットトリック

2024/12/29 19:59 

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 ◇サッカー 全国高校選手権1回戦(29日、千葉・フクダ電子アリーナ)

 ◇○日章学園(宮崎)6―1西目(秋田)●

 どこまでも貪欲だ。3得点2アシストの日章学園のFW高岡伶颯(れんと)。世代屈指のストライカーは「まだまだ満足していない。4~6点は取れたと思う」と目をぎらつかせた。

 前半10分。右クロスに対し、相手選手が先に触れたこぼれ球を見逃さなかった。のけぞるように右足ボレーを豪快に突き刺すと、その後も左足と頭で追加点。前半だけでハットトリック(1試合3得点)を達成した。

 身長166センチと小柄ながら、それを補って余りある跳躍力で競り勝ち、群を抜く加速で相手DFを置き去りにする。2023年のU17(17歳以下)ワールドカップ(W杯)では日本代表として3戦連続の計4得点を挙げた。Jリーグを経ず、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトン加入を予定している逸材だ。

 原啓太監督は「得点能力は日本で一番の選手。彼に関しては『3点取ったからオッケー』とはならない。今日も6点は取れている」と要求も高い。

 全国選手権には苦い記憶がある。1、2年時はいずれも無得点で初戦敗退。最後の挑戦の今大会は、元日本代表FWの大迫勇也が鹿児島城西時代にマークした1大会最多得点記録(10得点)の倍の「20得点」が目標と公言する。

 「いろんな人から目標が大きいと言われるけど、自分では20点が普通だと思っている」

 まずは「鬼門」だった初戦を突破。全国選手権で、“世界基準”のパフォーマンスを見せ続けられるか。【高野裕士】

毎日新聞

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