1区独走に涙 中央大・吉居駿恭「兄の動画を見ていて」 箱根駅伝

2025/01/02 16:44 

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 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は2日、東京・大手町―神奈川・箱根町の往路5区間107・5キロに21チーム(オープン参加の関東学生連合を含む)が参加して行われた。往路2位に入った中央大は1区の吉居駿恭選手(3年)がスタート直後に飛び出して独走し、1時間1分7秒で区間賞を獲得した。レース後の吉居選手の主な談話は次の通り。

 ◇「中央大は応援してくれる人も多い」

 <スタート直後に集団から飛び出しました>

 監督からは「前に出なくていいから」とは言われていて、仕掛けるなら(18キロ地点の)六郷橋からしっかり行って、区間上位で(たすきを)渡していくように言われていました。

 (独走は)ペースが遅くて。スローペースは嫌だったので、最初(ペースを上げる)きっかけを作ろうと前に出たら誰も反応しなくて「このまま行ってしまおう」という感じでした。

 (2022年大会に1区を走った)兄(大和)の動画を結構見ていて、(独走の)イメージはできていました。

 立てたプランとは違ったんですけど、それ以上のレースができたんじゃないかなと思います。

 <走り終わった後、涙を流していました>

 まさか独走できるなんて思っていなくて。すごくうれしくて涙が出ました。

 <兄のタイム(1時間0分40秒)は意識しましたか>

 記録はそこまで狙っていなくて、それでも前半は狙えるペースで行きたかったんですけど……。

 でも、満足する結果にはなったと思います。後半に足が痛くなって、狙いのタイムではないなと感じていましたが、自分の中では想定以上の走りはできました。

 もともと(兄が)強いのは感じていましたが、再確認しました。

 <チームは2位と躍進しました>

 (12位だった)全日本大学駅伝で負けて、それぞれが危機感を持っていました。

 その中で自分は「熱さ」を持ったチームにしていかないといけないと思いました。自分から率先して、きつい選手に声かけとか、チームを盛り上げたりとか。中央大は応援してくれる人も多いです。ふがいない走りは見せられないので、そういった部分でも自分から行動に移そうと思いました。

 <復路については>

 運が良かったなというレース展開で、その流れを2区、3区とつないでくれたので、復路にもいい刺激となり、頑張ってくれるんじゃないかと思います。

毎日新聞

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