立憲・野田代表「参院選で与党改選過半数割れ目指す」 年頭会見

2025/01/04 16:40 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 立憲民主党の野田佳彦代表は4日、三重県伊勢市で年頭記者会見に臨んだ。夏の参院選で「少なくとも改選議席の与党過半数割れ」を目指すと表明。石破茂首相が「選択肢」だと言及した大連立については「よほどパンデミックとか大きな危機があった時に考えられる選択肢であって、平時では考えていない」と否定的な認識を示した。

 参院選では改選議席の与党過半数割れを目指しつつ「もっと大きな目標としては、更なる与党の過半数割れに勢いをつけていけるよう頑張っていきたい」とも語った。これらの目標を達成するには32ある1人区で「野党系がしっかり勝利をあげる」必要があると強調。候補者一本化に向け野党各党と「これから調整に入っていきたい」とした。

 石破首相が1日放送のラジオ番組で、主要野党と連立政権を組む「大連立」に関し「選択肢はあるだろう」と言及したことを巡り、野田氏は「少数与党に追い込まれた苦渋から生まれてきている発言ではないか」と分析してみせた。併せて「むしろ政権を交代させるため野党の力を結集することに主眼を置いて、今年は取り組んでいきたい」と語った。

 参院選投開票の候補日として7月20日が取り沙汰されていることについて「連休の中日で、投票率が落ちる可能性がある。そんなことのないよう厳しく政府・与党に指摘をしていかなければならない」と述べた。

 2025年度当初予算案を巨額予算だと批判し、修正を求めていく考えを示した。選択的夫婦別姓制度の実現に向けた議論も主導したいとした。企業・団体献金の扱いについて、今年度末までに「一定の結論を得ることになっている」とし、「我々の主張が通るよう全力で頑張っていきたい」と改めて語った。【池田直】

毎日新聞

政治

政治一覧>