横綱・照ノ富士の現役引退を正式発表 日本相撲協会

2025/01/17 09:11 

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 日本相撲協会は17日、横綱・照ノ富士(33)=本名・杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の引退を発表した。年寄「照ノ富士」を襲名する。横綱は年寄名跡がなくても、現役時代のしこ名で5年間、親方を務められる。照ノ富士は17日午後に記者会見する。

 慢性的な両膝痛や糖尿病に苦しむ照ノ富士は、3場所ぶりに復帰した12日からの初場所(東京・両国国技館)で4日目を終えて2勝2敗で、右膝と腰の痛みで5日目の16日から途中休場した。関係者によると、この日のうちに相撲協会に引退の意向を報告していた。

 照ノ富士は2011年5月の技量審査場所で初土俵を踏み、初の幕内優勝を果たした15年夏場所後に大関に昇進。その後に左膝の故障に苦しんで大関から転落し、糖尿病の影響もあって休場を重ね、19年春場所には序二段まで落ちた。リハビリを経て再び番付を上げ、3回目の優勝を飾った21年春場所後に大関復帰。この年名古屋場所後に横綱に昇進した。

 幕内優勝は通算10回。21年8月には親方になる条件の日本国籍を取得。今後は伊勢ケ浜部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たる見通し。【岩壁峻】

毎日新聞

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