スクイズで待望の3点目 日本製鉄鹿島監督「一か八か」 都市対抗

2025/07/04 19:35 

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 ◇第96回都市対抗野球大会北関東2次予選・第2代表決定戦(4日、群馬・太田市運動公園野球場)

 ◇○日本製鉄鹿島3―1日立製作所●(日本製鉄鹿島は2年ぶり23回目の出場)

 次の1点が試合の流れを大きく左右する場面で、今季コーチから昇格した日本製鉄鹿島の藤沢英雄監督はスクイズを選択した。「一か八か。腹をくくっていきました」

 1点リードの八回1死から代打・山田克志の二塁打をきっかけに一、三塁の好機を作った。1番・池間誉人は、この回から登板した日立製作所の3番手・山田怜卓の初球にセーフティースクイズを試みたがファウルになる。2球目はボール。スクイズのサインが出た3球目をきっちり三塁線に転がして、代走で俊足の三塁走者・陶山勇軌が余裕を持って本塁に滑り込む。待望の3点目をもぎとった。

 チームは昨年JABA日立市長杯、北海道大会で優勝し、日本選手権では8強入りした。しかし今季は静岡大会、日立市長杯、ベーブルース杯でリーグ戦を突破できなかった。藤沢監督は「理想で物事を運んでうまくいかなかった」との反省を生かし「調子のいい選手で臨んだ」という。

 藤沢監督は、いすゞ自動車で主将として2002年の都市対抗で優勝を経験し、休部に伴い移籍したシダックスでは野村克也監督(故人)の指導を受けた。監督として初めて臨む本大会は「日本一を狙っていきたい」。【武藤佳正】

毎日新聞

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