「子どもたち、疲れも不安もピーク」声落とす校長 悪石島唯一の学校
「子どもたちの疲れも不安もピークだと思う」。3日夕、震度6弱の地震に見舞われた鹿児島県十島村の悪石島。島内唯一の学校である、義務教育学校の村立悪石島学園の当房(とうぼう)芳朗校長は声を落とす。
トカラ列島近海では6月21日から地震が頻発。観測された震度1以上の地震は1000回を超えており、観測史上最多となっている。当房校長によると、3日夕の地震発生当時、全児童・生徒14人は既に下校しており、校内には教職員12人がいた。
校長室にいた当房校長は、小刻みだが大きな揺れを感じたという。最初に「ゴン」という大きな揺れの後、縦揺れと横揺れが交じった揺れが10~15秒ほど続いた。地震で落ちないように固定していた壁の額縁が傾き、机の引き出しが開くなどした。「これまでは横揺れだったので、普段との違いに怖さを感じた」
学園のグラウンドは、震度5強を超える地震が発生した際の避難先となっており、3日に避難指示が出た後、島民など74人が避難した。地域のガス漏れなどがないか消防団が確認する約1時間の間に、子どもから大人まで集まってきた。連日続く地震に不安そうな表情を見せたり、疲れが出たりしていたという。
4日は、全教職員で校内の安全確認をした。壁のひびが広がるなどの影響はあったが、大きな被害はなかった。学校はこの日臨時休校し、保護者が仕事などで家にいない子ども2人は学校で受け入れ、教職員に見守られながら勉強したり、遊んだりしているという。
今後、休校するかは毎朝、被害の様子を見ながら判断する。頻発する地震で、子どもたちにとっても先が見えない日々が続く。もし休校が続けば、学習の進捗(しんちょく)などにも影響が出かねない。当房校長は「早く落ち着いてほしい」と言葉少なに話した。【田崎春菜】
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