西武・今井 球宴辞退の同級生・ベイ入江の登場曲でマウンドへ

2025/07/24 21:16 

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 ◇●全セ7―10全パ○(24日・横浜スタジアム)

 全パの先発、西武の今井達也がこの日、登場曲に選んだのはロックバンド「WANDS」の「世界中の誰よりきっと」。今井がこの曲を選んだのには、特別な訳があった。

 「本来だったら出場できたんですけど……。横浜スタジアムですし、みなさんにも楽しんでもらえたらと」

 「本来」出場していたはずの選手とはDeNAの入江大生のことだ。オールスター戦に監督選抜で初出場の予定だったが、右腕の神経障害を発症し、出場を辞退していた。

 今井と入江は栃木・作新学院高の同学年で、3年夏には今井がエース、入江は4番打者で、甲子園で優勝を果たした。

 お互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきた友とのオールスター戦での再会はかなわなかった。だが、今井は「(入江には)全く言っていない。自分の中で決めて。見てくれたら良いなって」。入江の登場曲である同曲を選び、「粋」なサプライズを披露した。

 マウンド上では二回途中まで投げて1点こそ失うも、最速156キロをマーク。同い年のDeNA・牧秀悟と、テレビ局が提案したマイク越しでの「舌戦」を繰り広げ、交代時に継投したチームメートの西武・隅田知一郎の投球練習をマウンド後方から仁王立ちで見つめるなど最後まで球場を盛り上げた。

 今のプロ野球を代表する剛腕が強烈なインパクトで球宴を彩った。【牧野大輔】

毎日新聞

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