どん底から聖地へ 旭川志峯を再起させた監督の「格言」 夏の甲子園
甲子園出場を懸けた北北海道大会の期間中、旭川志峯の選手たちは山本博幸監督(45)の「格言」を繰り返した。「気合と根性で」。春にどん底まで落ちたチームを再起させたキーワードでもある。
春季旭川地区大会は、初戦で旭川北に2―4で敗れた。四死球10と制球に苦しむ相手投手を攻め立てながら再三の好機を生かせず15残塁。あっけない春の終わりだった。
「私の指導は変わらなかったが、生徒たちの目の色は変わったと思う」。就任3年目の山本監督は、敗退後の練習風景をそう振り返る。「このままでは甲子園に行けない」という危機感に包まれた選手たちは、より自分を律するようになっていった。
山本監督は「気合と根性」という言葉に込めた真意を、「大事なところで勝負できるかどうか」だと語る。守るべき場面で守り、奪うべき場面で点を奪う。要所を押さえるチームになるために、技術だけでなく、精神面も重視している。
「身の回りを清潔に使う、地面に落ちているゴミを拾う。普段から身近なことに気遣えれば、試合で相手の隙(すき)を突くことができる」。選手たちは練習はもちろん、部室やトイレの使い方なども一から見直してきた。
迎えた夏。北大会準決勝の帯広大谷戦は1点を追う八回に、死球に犠打、内野安打などを絡めて2点を奪い逆転勝利。決勝の白樺学園戦は2点リードの九回に1点差に迫られたが、エースの河合悠希(3年)が落ち着いて後続を断った。一進一退の攻防の中で主将の稲葉遼(同)がかけていた言葉は、「(やるべきことを)最後までやろう」。精神面で成長し、重圧のかかる場面でも「気合と根性」で力を発揮した末につかんだ優勝だった。
3年ぶり11回目の出場となる夏の甲子園では、ここまで7大会連続で初戦で敗れている。「甲子園に行って終わりではない」と稲葉。敗北から芽生えた勝利への執念は、聖地でも変わらない。【和田幸栞】
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