痛む左手を使わず打撃 「諦めない」東大阪大柏原主将 夏の甲子園
全国高校野球選手権大会は第7日の12日、阪神甲子園球場で2回戦があり、東大阪大柏原は0―3で尽誠学園(香川)に敗れた。
東大阪大柏原の「8番・捕手」で先発した竹本歩夢(あゆむ)主将(3年)は左手の痛みを抱えながら出場。三回、右打席に入り、投手に近い側の左手は使わず右手のみで押し込むようにバットに当て、遊ゴロだった。打席はこの回のみで、五回裏の守備から退いた。
試合後の主な談話は次の通り。
◇東大阪大柏原・竹本歩夢捕手
<痛みを押しての出場か>
(土井健大)監督には(バットを)振らなくてもいいと言われていたが(尽誠学園・広瀬賢汰投手の初球を)見た時に「打てるな」って思った。(痛みが強くて)左でスイングできないので、左手を離して右手で打った。憧れていた場所なので、どうしても一塁まで全力疾走したかった。最後まで駆け抜けた時の歓声がすごかった。バットに当てられて良かった。(試合に)出ないという判断はなく、絶対出るという気持ちだった。
痛くなってきたら交代しようと自分の中で決めていた。最後に手が折れようが、何をしようがなんでもいいと思って最後まで自分のプレーをしようと打席に入りました。
<痛みはいつごろから出始めたのか>
おとといの練習中に素振りをしている時に痛みが来た。
<痛みがあっても球を受け続けられたのはなぜか>
ほんまに無理だと思ったが、(甲子園)メンバーから外れた清水(禄偉(ろい)選手)のキャッチャーミットを付けて捕球したら(左手は)全然痛くなかった。(ミットは)亡くなった清水のお父さんの形見で、最後のパワーをもらえた。清水のお父さんのためにも絶対に頑張ろうと思い、自分のリードができた。
<どんな思いで戦況を見つめたのか>
自分が暗くなれば、チームも暗くなる。試合に出ていようがいまいが、ベンチでしっかりと声を出して、夏は最後までどんな試合展開になるのか分からないので、皆を信じて声を出し続けた。
自分のテーマとして「最後まで諦めない」としている。チーム全体を見ていても声かけもできていて、諦めずにしっかりと最後までつなぐことが出来ていた。
<途中交代は監督と話していたのか>
「最初から試合(の流れ)を作ってくれ」と言われていた。他の打者が打って点を取れたら、最後は武田(龍太捕手)に任そうって話していた。交代の場面は絶対に来ると思っていたので、その場面までは全力で頑張った。
<打てない中でも先発を託してくれた監督への思いは>
普通はけがをしたら、ベンチスタートや、試合では使われないこともあるが、それでも監督は自分のことを信じて(先発に)使ってくれた。もちろん感謝です。
<また違う形でここに戻ってきたいということだが>
将来はプロに行き、いろいろな方に恩返ししたいので、プロ野球選手になってもう一回ここに戻ってきたい。
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