「9秒86」の衝撃から34年 セビルが男子100m優勝 世界陸上
◇陸上世界選手権(14日、東京・国立競技場)
◇男子100メートル優勝(9秒77)=オブリク・セビル(ジャマイカ)
大まくりのレース運びで、大観衆の声援を独り占めした。
カール・ルイス(米国)が男子100メートルで9秒86の世界新記録(当時)を樹立してから、34年。再び東京の地に戻ってきた世界最速対決を制したのはジャマイカの24歳の俊英、オブリク・セビルだ。
母国の生ける伝説、ウサイン・ボルトが見守るレースで、ジャマイカの「覇権」を5大会ぶりに奪還した。
スタートやり直しとなった決勝。同じジャマイカのキシェーン・トンプソンが先行したが、セビルは最後にぐんぐん伸び、フィニッシュ。興奮冷めやらぬはずなのに「アリガトウ」と日本語も交える律義さも見せた。
世界選手権のこの種目は、ボルトが9秒58の世界記録を打ち立てた2009年ベルリン大会からジャマイカ勢が4大会連続、17年ロンドン大会からは米国勢が4大会連続で優勝。覇権争いを続ける両国のつばぜり合いは今季、さらに激しかった。
記録上位5傑を両国で独占。24年パリ・オリンピック銀メダルのトンプソンが9秒75でトップ、8月の全米選手権を制したケネス・ベドナレク(米国)が9秒79で続き、セビルも9秒83で5位だった。
そこに、前回世界王者でパリ五輪金メダルのノア・ライルズ(米国)だ。すべての役者がそろった、この日の決勝だった。
ファンは極上のレースを堪能したが、それと同時にボルトの世界記録更新が容易ではないことを改めて思い知った。
16年を経ても塗り替えられることのない快記録。ボルト自身は「スパイクや新技術によって可能性もある」としながら、「(更新される)心配は全くしていない」とまで言う。
「挑発」を受け止めながら、セビルらは、新たな伝説になることを夢見る。【岩壁峻】
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