国内でも熱視線、三浦龍司が得た「宝物」 世界陸上 男子3000m障害
◇陸上世界選手権(15日、東京・国立競技場)
◇男子3000メートル障害決勝8位(8分35秒90)=三浦龍司(SUBARU)
この種目一番の見どころである水濠(すいごう)を最後に越えて、三浦龍司はメダルに手が届きかけた。3番手で最後のストレートを迎えようとすると「耳鳴りがしてるんじゃないか」と思うくらいの声援に包まれた。
至福の時間を味わった刹那(せつな)、競り合っていた相手の腕がもつれる。予選で痛めていたという右足首の不調もここに来て重なり、最後は失速してしまった。
トラックに設けられたハードルだけでなく、水濠も越える3000メートル障害は駆け引きの妙味もあることから、欧米で人気の高い種目とされる。三浦が8位入賞した2024年パリ・オリンピックは観衆の大声援が選手に注がれた。
三浦が、この種目で日本勢初入賞(7位)を果たしたのは、21年の東京五輪。国内でマイナーだった種目に光を当てたが、当時は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で原則無観客開催だった。
東京五輪と同じ国立競技場でも、人、人、人でスタンドが埋まる今大会の光景は三浦にとって胸に迫るものがあったという。
「なんて言うんですかね……。今までで一番。宝物になる思い出だったなと思います」
普段は冷静に取材に応じる23歳が明らかに上気していた。
今季の記録で世界3位につけていた三浦は、世界からもマークされる存在になった。この日はラストで三浦が言うところの「たたき合い」に真っ向から挑み、渡り合った。
順位はパリ五輪と同じ、8位。それでも、最終盤まで表彰台が見えた今回は手応えが違う。
金メダルへの距離は――。「欲張って『見えてきた』と言いたいです」。そう断言できるほどの成長を示した。【岩壁峻】
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