台湾新幹線 日本より厳格なスマホ利用ルール導入へ 「強制下車」も

2025/09/15 19:17 

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 台湾版新幹線を運行する台湾高速鉄道(高鉄)は22日から、乗客が音声を消さずにスマートフォンで動画や音楽を視聴したり、大声で通話したりする行為を禁止する。

 静かな車内環境を目指す取り組みは日本でも見られるが、今回の措置では乗務員の指示に従わなければ降ろされることもあり、特に厳しいのが特徴だ。

 高鉄によると、電子機器で動画や音楽を視聴する際にイヤホンやヘッドホンをするか、サイレントモードに切り替えることや、携帯電話での通話はデッキで行うことを約款に盛り込んで義務付ける。

 「他の乗客への影響を避ける」ことが求められ、違反者に対して台湾鉄道が乗車を拒否することができる。小さな子どもにはシールやクッキーを渡すなどしてあやす一方、他の乗客には理解を求める。

 台湾の交流サイト(SNS)では「静かな高鉄はうれしい」「うるさい客に強く対応してほしい」と歓迎する声が大半だ。

 高鉄は日本などの技術を導入して2007年に開業し、台北市と高雄市間の南北約350キロを結ぶ。台湾メディアによると、高鉄幹部は「イヤホンなしに電子機器を使うことに道理はない」と強調した。【台北・林哲平】

毎日新聞

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