容疑者はトランス女性と交際 米保守活動家射殺、当局が関連捜査

2025/09/15 09:03 

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 米西部ユタ州で保守活動家チャーリー・カーク氏(31)が射殺された事件で、コックス州知事は14日、米メディアのインタビューで、タイラー・ロビンソン容疑者(22)がルームメイトのトランスジェンダー女性と交際していたと明らかにした。カーク氏は性的少数者の権利擁護に否定的な立場だった。捜査当局が動機との関係を調べている。

 コックス氏はCNNやNBCのインタビューで、交際相手について捜査に「非常に協力的」だと強調したが、動機については推測での発言を避けた。容疑者本人は、捜査に協力的ではないという。

 またコックス氏は、容疑者が「過激化」した背景として、匿名性が高く通常の方法ではアクセスできない「ダークインターネット」の存在を示唆した。親族の証言などに基づき、容疑者には「明らかな左翼的イデオロギー」があったとも述べた。ユタ州は保守的な土地柄で知られる。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズの報道によれば、当局が10日の事件後に重要参考人の画像を公開した後、グループチャットで知人に居場所を尋ねられた容疑者は、自身にそっくりな「ドッペルゲンガー」だと返信していたという。

 地元当局は、16日に殺人などの容疑でロビンソン容疑者を訴追する方針だ。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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