日本ハム野村、大一番で勝負強さ光る 首位との対決で勝ち越し打

2025/09/18 21:05 

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 ◇○ソフトバンク3―2日本ハム●(18日・みずほペイペイドーム)

 残り試合が少ない中での首位との直接対決。「天王山」で敗れたものの、日本ハムは今季の中心打者の一人がきっちりと仕事を果たした。プロ7年目、「2番・左翼」で先発出場した野村佑希だ。

 二回2死満塁の第2打席は四球を選んで先制点につなげると、同点とされた後の四回は2死二塁の好機で打席に入った。相手の2番手左腕・松本晴と相対し、カウント2―2からの5球目、やや低めの速球に食らいつき、中前にはじき返した。二塁走者が悠々と生還して貴重な勝ち越し点を奪い、勝負強さを見せた。

 チームがレギュラーシーズン2位と躍進した昨季。野村個人は56試合の出場にとどまり、打率2割1分、2本塁打、9打点と結果を残せず悔しい時間を過ごした。それでも昨秋のファン感謝イベントでは新庄剛志監督からサプライズで開幕4番を告げられた。

 「来年は圧倒的な数字を残して、日本一になる」

 大観衆の前での宣言通り、今季は打撃力が向上。この日の試合前時点で打率2割6分8厘、8本塁打、33打点と存在感も出てきた。

 現在2位のチームは、逆転を目指し走り続ける。負けられない緊張感の中で選手一人一人が確かな成長の軌跡を示している。【角田直哉】

毎日新聞

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