力士がロンドン観光、ホットドッグ買い食い 市民は興奮 大相撲公演

2025/10/15 06:30 

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 大相撲ロンドン公演(15~19日)の開幕前日の14日、大の里、豊昇龍の両横綱らがロンドン市内を観光した。着物姿で巨体を揺らして歩く力士たちに遭遇した市民らは、物珍しさから歓声を上げたり、スマートフォンで動画を撮ったりしていた。ロンドン公演は1991年以来34年ぶり2度目。

 力士たちは、国会議事堂の時計塔「ビッグベン」周辺やバッキンガム宮殿などを見て回った。豊昇龍が路上販売のホットドッグを買って「うまい!」と叫び、大の里と分け合ってほおばる場面もあった。豊昇龍は「ロンドンはいい所だね。(国会議事堂に)入ってみたい」と話した。

 豊昇龍と一緒に写真を撮ったアンジェラさん(24)は「力士を初めて見たけど、すごく大きくて強そうで驚いた。日本文化が大好きなので、いつか日本に行きたい」と興奮気味だった。

 英紙タイムズによると、ロンドン公演の会場となるロイヤル・アルバート・ホールの土俵には、英国各地から土のサンプルを集め、適したものを選んだ。トイレの一部は力士たちの体重に耐えられるよう補強工事を施した。

 また、会場には公演中、力士たちの軽食として、おにぎり1050個▽インスタントみそ汁1000袋▽インスタントラーメン750袋▽米700キロ▽しょうゆのボトル400本――が用意されるという。

 外国からの招待を受けて実施される大相撲の海外公演は、2005年の米ラスベガス以来。5日間、幕内力士による取組や儀式が行われ、英BBC放送などで生中継される。

 ロイヤル・アルバート・ホールは「古代の儀式、驚異的な力、そして豊かな伝統の世界へようこそ」などと宣伝している。チケットはほぼ完売しているという。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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