GPフランス展望 坂本は現役最後の海外GP、りくりゅう5勝目狙う

2025/10/14 10:00 

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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ(全6戦)がフランス大会(17~19日、アンジェ)を皮切りに開幕する。シリーズ上位6人・組で争うGPファイナル(12月4~7日、名古屋)への切符を懸けた戦いが始まる。日本勢にとっては2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの代表選考にも関わる重要なシリーズとなる。

 第1戦で日本勢は男女シングルとペアに出場。女子は今季限りでの現役引退を表明している22~24年世界選手権3連覇の坂本花織選手(シスメックス)が登場する。今季初戦のチャレンジャー・シリーズ(CS)、木下グループ杯(9月、大阪)を経て調子は上がっており「今年はフランスから『良いじゃん』って言われたい」と今大会では合計220点台を最低目標に設定する。坂本選手は次戦が第4戦NHK杯(11月7~9日、大阪)のため、最後の海外GPとなる。

 9月のCSロンバルディア杯(イタリア)で初優勝を飾るなど、序盤から好調の住吉りをん選手(オリエンタルバイオ・明大)、今季からシニアに参戦している中井亜美選手(TOKIOインカラミ)も出場する。24年世界選手権2位のイザボー・レビト選手(米国)や昨季4大陸選手権優勝の金采衍選手(韓国)、昨季の世界ジュニア2位の辛智娥選手(韓国)らと表彰台を争うことになりそうだ。

 男子は、圧倒的な実力を持つ世界王者のイリア・マリニン選手(米国)に日本からは三浦佳生選手(オリエンタルバイオ・明大)、壷井達也選手(シスメックス)が挑む。24年世界選手権3位のアダム・シアオイムファ選手(フランス)も力がある。

 ペアは今年3月に2度目の世界選手権優勝を果たした「りくりゅう」こと三浦璃来選手、木原龍一選手組(木下グループ)がエントリー。CSは木下グループ杯で優勝、ネーベルホルン杯(9月、ドイツ)は2位で、いずれも合計220点超えと好調を維持している。節目となるGP通算5勝目(ファイナル含む)が懸かる。

 24年世界王者ペアのディアナ・ステラートデュデク選手、マキシム・デシャン選手組(カナダ)も仕上がりが注目される。【倉沢仁志】

毎日新聞

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