桐蔭学園「柔よく剛を制す」で3連覇 全国高校ラグビー大会総括
第105回全国高校ラグビー大会は7日、桐蔭学園(神奈川第1)が3大会連続6回目の優勝を果たし閉幕した。体格や小手先のテクニックに偏らず、基礎や基本を大切にし、「柔よく剛を制す」を地で行って栄冠をつかんだ。
大型で飛び抜けた存在はいないが、各自のパスの渡し方や受け取り方、ラックの作り方など土台となる技術の精度が極めて高かった。運動量が豊富でミスや反則が少なかった。
ボール争奪戦での集散の判断も早く的確。状況や時間帯に応じたプレー選択、強弱の付け方が巧みだった。
対応力も光った。象徴的だったのが大阪桐蔭(大阪第3)との準決勝。後半14分に主将のフッカー堂園尚悟が負傷交代したが、あらゆる事態を想定しており、統率が崩れなかった。
3連覇は史上6校目で関東勢では初。初めて同一大会で大阪勢3校から白星を挙げた。直近7大会で5回目の優勝で「東の横綱」の強さを改めて示した。
準優勝の京都成章は堅固な防御とスタンドオフ(SO)岡元聡志を中心とした多彩なアタックで勝ち上がった。5大会ぶり2回目の決勝で初優勝はならなかったが、確かなチーム力を感じさせる戦いぶりだった。
4強は大阪桐蔭と東福岡(福岡第1)。大阪桐蔭はFW、バックスともにバランスのいい布陣で、準決勝で桐蔭学園を土俵際まで追い詰めた。東福岡はバックス陣を軸とした展開力で3勝。史上4校目の大会通算100勝に王手をかけた。
8強勢では東海大大阪仰星(大阪第1)が唯一のノーシード。25回目の出場で初めてシードに推されなかったが、2回戦でシードの佐賀工を破り、実力を見せた。東海大相模(神奈川第2)は50大会ぶりに8強入りした。
記念大会として例年より5校多い56代表が出場し、大会序盤から白熱した試合が目立った。慶応志木(埼玉第2)は初出場で2勝し、「年越し」を達成。聖光学院(福島)と立命館慶祥(南北海道)も大会初白星を挙げた。「桜の蕾(つぼみ)はここから開く」が新たな標語に採用され、大会に彩りを添えた。
都道府県予選の参加数は前回より15減の528チーム。島根県は参加が1チームのみで、予選なしで代表校が決まった。少子化の中で地域のラグビーをいかに盛り上げるか、課題も突きつけられた。【石川裕士】
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