グリーンランド旗掲げ、米国にブーイングも 五輪アイスホッケー

2026/02/15 09:46 

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 ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのアイスホッケー男子で14日、米国とデンマークが対戦した。トランプ米政権がデンマーク自治領グリーンランドの領有を要求するさなかの一戦。会場にはグリーンランドの旗を掲げる観客もいて、米チームの紹介の際にはブーイングも起きた。試合は、北米のプロリーグNHLのスター選手を擁し、金メダル候補の米国が6―3で勝利した。

 先制したのは、下馬評で劣るデンマーク。会場は米国の応援団が多かったが、どよめきと大きな歓声が上がった。

 だがその後は米国が地力の差を見せ、逆転した。両チームの選手が激しく接触し、つかみ合いになる場面がたびたびあったものの、大きな混乱はなかった。

 ラトビアとドイツの国籍を持つアレクザンダー・カルニンスさん(43)は、妻と一緒にグリーンランドの旗を振ってデンマークに声援を送った。「旗を片付けて」と言ってきた米国ファンもいたという。

 「グリーンランドに関することはグリーンランドの人たちが決める。米国のものにはならない。同じ欧州の人間として、共に『独裁政権』に立ち向かう必要がある。グリーンランドへの連帯を示すために来た」と語気を強めた。

 デンマークの首都コペンハーゲンから応援に駆けつけたフランク・フィヌさん(58)は「グリーンランドの領有にはもちろん反対だけど、ここで会った米国人はみんなフレンドリーだ。メディアなどを通して言い争うのではなく、実際に会ってお互いの目を見て話すことが大切だと思う」と語った。【ミラノ福永方人】

毎日新聞

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