大阪マラソン、4年連続で初マラソン日本最高 なぜ? 今年は?

2026/02/22 05:00 

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 22日に開催される大阪マラソン(毎日新聞社など共催)は、最近4大会で日本選手トップがいずれも初マラソンの日本最高記録を樹立している。

 毎年のように「ニュースター」が誕生するのは、なぜなのか。

 ◇ぺースが絶妙、コースも平たんに

 大阪マラソンは数々の名ドラマを生んだ「びわ湖毎日マラソン」との統合大会が2022年に行われ、今大会に至る。

 トップ選手の照準がびわ湖毎日から大阪に移ったことで、ハイレベルの記録が生まれるレースとなった。

 22年は星岳(コニカミノルタ)が2時間7分31秒をマークし、初マラソン日本最高記録で優勝した。23年は西山和弥(トヨタ自動車)が2時間6分45秒で更新した。

 折り返しやレース後半の起伏が減るなどコースが一部変更されて高速化が図られた24年は、国学院大3年(当時)の平林清澄(ロジスティード)が2時間6分18秒で制した。今大会も出場する平林は「コースがフラット」と好印象を語る。

 25年は近藤亮太(三菱重工)が2時間5分39秒でさらに塗り替えた。

 大阪で初マラソン日本最高記録が4年連続で生まれているのは、なぜなのか。

 日本実業団陸上競技連合の福嶋正強化委員長は「大阪は日本選手を中心に考え、どのタイムで走らせるかを意識してくれている」と指摘する。

 東京マラソンは世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」の一つであり、先頭グループのペース設定は世界標準を意識している。

 一方、大阪は先頭集団に多数いる日本選手に合わせたペース設定が意識される。

 平林は「(大阪は)ぺーサーがうまく引いてくれている」と語る。

 福嶋強化委員長は「30キロまで大集団で日本選手がいるのは強み。(マラソン経験のない選手でも)集団の力を借りられる」と大阪の特徴を挙げる。

 ◇「天候がはまっているんじゃないかな」

 開催時期も微妙に影響しているようだ。

 大阪は2月下旬、東京は3月上旬に開催されるが、最近4年のスタート時の気象条件を比較すると、22年を除いて大阪の方が寒かった。23、24年は約3度、25年は約9度も大阪の方が気温が低かった。

 2月上旬に別府大分毎日マラソンもあるが、元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)、1月2、3日の箱根駅伝から間隔が短い。

 平林は「別府大分だと海沿いを走るので風が強く、東京は(大阪と開催時期が)1週間違うだけで気温が一気に上がることがある。大阪はここ数年、天候がはまっているんじゃないかな」と語る。

 元日のニューイヤー駅伝のエース区間の2区で区間2位と好走した今江勇人(GMOインターネットグループ)は、今回が国内初マラソンとなる。

 今江は大阪を選んだ理由について、「ニューイヤー駅伝から準備期間をしっかり設けたかった。その上で、(28年ロサンゼルス・オリンピックにつながる)MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を2時間6分30秒を切ることで獲得したいと考え、近年のレース内容を振り返り、東京より大阪の方がそのタイムで走れる可能性があると思った」と説明する。

 今大会も国内屈指のランナーが初マラソンに挑む。

 ニューイヤー駅伝の2区で区間新記録を樹立した吉田響(サンベルクス)、ハーフマラソンで1時間0分台の好記録を持つ四釜峻佑(ロジスティード)や吉田礼志(Honda)らだ。

 福嶋強化委員長は「(今大会の大阪は)勢いのある選手が集まっている。し烈ですね、争いは」と期待感をにじませる。【荻野公一、深野麟之介】

毎日新聞

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