北朝鮮サッカー女子代表が韓国入り スポーツ選手訪韓は7年半ぶり

2026/05/17 17:44 

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 北朝鮮のサッカー女子の選手団が17日、経由地の北京から韓国に到着した。北西部・水原(スウォン)で20日に開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝で韓国チームと対戦する。スポーツでの北朝鮮選手の訪韓は、2018年12月に開かれた卓球の国際大会以来。

 北朝鮮のサッカー女子は強豪で知られる。一行はそろいのスーツ姿で仁川国際空港に到着した。男性のスタッフは金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記の肖像をあしらったバッジをつけていた。韓国側が入国を承認したのは、選手27人とスタッフ12人の計39人。

 韓国と北朝鮮の関係は、19年の米朝首脳会談が非核化を巡り決裂した後、急激に悪化した。スポーツでの訪韓も途絶え、韓国で昨年開かれたアーチェリーの世界大会にも北朝鮮チームは参加しなかった。今回の選手団の訪韓を巡り、政治的な意図の有無に注目が集まる。

 ただ、北朝鮮は23年末以降、一貫して韓国を「最も敵対的な国」と位置づけ、対話を拒否している。韓国政府傘下のシンクタンク「統一研究院」の李愚太(イウテ)先任研究委員は11日に発表した論考で「(北朝鮮が)今回の訪韓を契機に南北対話に乗り出す可能性は現時点で高くない」と指摘した。

 ACLはアジア各国のクラブチームの代表が争う大会。韓国メディアによると、優勝賞金は100万ドル(約1億5800万円)、準優勝の賞金は50万ドル。

 韓国では北朝鮮との交流を推進する団体などの呼びかけで、両チームに声援を送る韓国人の応援団が結成された。3000人規模になる見通しで、韓国政府はチケット代など3億ウォン(約3200万円)を支援する。【仁川で福岡静哉】

毎日新聞

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