「常に紳士たれ」の盟主に激震…急がれる野球界の綱紀粛正

2026/05/26 20:42 

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 交流戦を迎えた球界に激震が走った。長女への暴行容疑で逮捕されたプロ野球・巨人の阿部慎之助前監督(47)が辞任した。現役監督がシーズン中に逮捕され、辞めるという前代未聞の事態。球界では近年、不祥事が相次いでおり、綱紀粛正が求められる。

 阿部前監督は26日朝、巨人の山口寿一オーナーに辞任を申し出た。その後の謝罪記者会見では、「殴る蹴るなどの事実はなかった」などとする長女の手紙が代読された。

 山口オーナーは「(手紙に)書かれている内容が事実、その通りであろうと考えております」と受け止めた。「だからといって、暴力を振るった、そして逮捕されたという事実は消すことはできない。監督の暴力というのは非常に重い出来事。辞任は避けられない」と断固として暴力を許さない姿勢を示した。

 暴力以外にも球界では不祥事が起きてきた。2015年には巨人投手が野球賭博に関わっていたことが発覚。25年には、国内では違法のオンラインカジノを利用していた選手らに制裁金が科された。今月には、「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートを使用したとして広島の元選手が有罪判決を受けた。

 過去には、西鉄(現西武)の投手らが暴力団の絡んだ野球賭博に関係し、野球協約で禁じられている敗退行為(八百長)を行った「黒い霧事件」や、大物選手が逮捕された薬物事件もあった。

 巨人は、創設者の初代オーナー、正力松太郎の「巨人軍は常に紳士たれ」との遺訓を掲げる。「球界の盟主」とも呼ばれる球団だけに、不祥事の撲滅に向けて、よりいっそう厳しく取り組むことが必要だ。【村社拓信】

毎日新聞

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