夏の甲子園ビデオ検証 監督は「リクエスト」ポーズなし なぜ?

2026/08/08 06:00 

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 5日に開幕した第108回全国高校野球選手権大会では、審判のジャッジに対するビデオ検証が初めて導入された。プロ野球で監督が判定に異議があった際に検証を求める「リクエスト」に近い制度だ。

 しかし、高校野球ではプロのように監督が指で四角の形を描くジェスチャーでビデオ検証を求めるわけではない。代わりに、伝令の選手を介して求めることになっている。

 プロ野球ではおなじみのジェスチャーが、高校野球で見られないのはなぜか。

 ◇「キャプテンシーを大事に」

 高校野球のルールでは、試合中に監督がグラウンドに出ることはできない。選手交代をする際も、監督は伝令を通じて球審に告げる。

 これと同様に、ビデオ検証も伝令の選手が要求を伝えることになっている。

 では、なぜ伝令が告げるルールができたのか。その起源は大正時代にまでさかのぼる。

 日本高校野球連盟の70年史によると、大会当初、ベンチに入れるのは引率の先生と選手たちだけだった。

 現在の監督にあたるOBのコーチがユニホームを着てベンチに入れるようになったのは、1923(大正12)年の第9回大会から。引率の先生が野球をよく分からなかった場合、OBがスタンドからベンチ横まで来て、選手を呼んで指示をしていた。しかし、その度に試合が中断するため、OBがベンチに入れるようになった。

 ただ、学生の大会であるため、選手たちの「キャプテンシーを大事にしよう」という意見もあり、監督はグラウンドに出られないルールにつながったという。【吉川雄飛】

毎日新聞

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