相手監督も「プロのよう」 健大高崎・神崎の美技 夏の甲子園

2026/08/07 21:39 

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 ◇高校野球・夏の甲子園1回戦(7日)

 ◇○健大高崎(群馬)7―1八幡商(滋賀)●

 投打に圧倒した健大高崎が甲子園の観客をうならせたのは、三回の守りだ。

 八幡商の1番・山口琉希が放った鋭い打球が二遊間を抜けようとした瞬間、追いついた遊撃手の神崎翔斗が巧みなグラブさばきでボールを収める。クルリと回転して一塁に送球し、間一髪アウトにした。

 八幡商の小川健太監督は「次のレベル、大学、社会人、プロのプレーを見ているような守備だった」と称賛したが、神崎本人は「練習通り」とさらりと話す。

 「飛び込むか飛び込まないか迷ったが、送球のことも考えて精いっぱい手を伸ばした」

 今夏の群馬大会では登板していないものの、投手としては最速146キロの強肩の持ち主。「送球につなげて捕る」ことを意識し、瞬時の判断で飛びつかず、肩も生かした流れるような美技でチームを支えた。

 1番打者としては、右腕・田上晴也に代わった五回に高めの変化球をとらえ、左翼線への2点二塁打で勝利に貢献した。

 ただ、九回の守備では悪送球があり、青柳博文監督は「いいプレーをするが、まだまだ。2年生なのでもう少し努力してもらいたい」とさらに成長を求めた。

 ◇小学生から1日300本

 愛知県豊田市出身の神崎は、中学まで野球をしていた父悠紀さんから「プロのショートとして活躍してほしい」と「しょうと」と名付けられた。小学生の頃は1日約300本のノックを受け、「(打球の)ワンバウンド目のはね具合で、足をどこに運べばいいか分かるようになった」という。

 プロを見据えて進学した健大高崎では、1年生だった昨夏の甲子園に「8番・三塁」で出場した。プロ入りした2選手らを擁した昨年のチームと比べて「谷間の世代」とも呼ばれるが、「世間の言葉なのであまり気にしていない」。一つ勝って先輩たちを超えた形に。それを支える守備力には、魅力が詰まっていた。【江連能弘】

毎日新聞

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