小ささは言い訳にしない 新関脇藤ノ川が気迫勝ち 大相撲秋場所

2026/09/21 12:41 

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 ◇大相撲秋場所8日目(20日、東京・両国国技館)

 ◇○藤ノ川 押し出し 高安●

 体格で劣ろうが、気迫と技術で勝つ。小兵の新関脇・藤ノ川が秋の土俵を沸かせている。

 高安の威力十分の突き放しに、藤ノ川は下からあてがいながら突き返し、一歩も引かない。激しい応酬の末、相手の突きに乗じて下から双差し。小さな体をぶつけるように押し出した。

 藤ノ川は「食いついていこうと思った。中に入れなくても、突きでもはず押しでも、前に出ることだけを考えた」。厚いサポーターを外した右肘を冷やしつつ、歯切れ良く答えた。

 125キロは幕内で3番目に軽く、上位陣では最軽量。だが、「小さくても考え方次第で大きい相手に勝てることを証明していきたい」と語る。

 土俵に立てば、真っ向勝負。見る者の心を打つ。「小さいから負けて仕方ないという考えにならないこと」が信条だ。

 京都府出身では1828年10月場所の緋縅(ひおどし)以来、198年ぶりの新関脇・新三役となった今場所。中日で早くも6勝目を挙げ「幕内上位でこんなことは(過去に)なかった」と確かな手応えを得ている。

 「負けた時の帰り道がすごく嫌い」と語る藤ノ川。胸を張って国技館を後にした。【高野裕士】

毎日新聞

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