トランプ米政権、財務長官が対日貿易交渉を担当

2025/04/08 04:24 

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 ベッセント米財務長官は7日、トランプ米大統領から日本との貿易交渉を担当するよう命じられたとX(ツイッター)に投稿した。ヘッジファンド出身のベッセント氏は、トランプ政権の中では、過激な関税引き上げに比較的慎重な立場とされている。

 ベッセント氏はXに「日本政府との非常に建設的な電話協議の後、トランプ大統領は私と米通商代表部(USTR)に、石破茂内閣との交渉を始めるよう命じた。世界貿易の新たな黄金時代に向けた大統領のビジョンを実現するためだ」と投稿した。

 「日本は依然として米国の最も緊密な同盟国のひとつだ」と友好姿勢を示したうえで、関税▽非関税障壁▽為替問題▽政府補助金――について協議する考えを示した。

 トランプ氏と石破氏は7日、米国の大規模関税を巡り電話協議を実施。両首脳は日米双方で担当閣僚を指名し、協議を続けることを確認していた。

 ベッセント氏はマクロ経済に精通しており、ウォール街(金融街)の投資家などから信頼されている。日本政府内では「トランプ関税の問題点についても比較的、理解があるはず」(経済官庁幹部)との見方がある。

 ベッセント氏は2月の日米首脳会談で訪米した石破氏を表敬訪問し、日本が好きで何度も日本を訪れたことがあると明かしていた。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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