東武東上線に新型車両 高瀬舟から着想、消費電力は40%削減

2025/04/16 14:14 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 東武鉄道は東上線に2026年から新型車両「90000系」を導入すると発表した。新車両は江戸時代などに使われた高瀬舟から着想を得たデザインを採用。消費電力を40%以上削減する高い省エネ性能も実現した。

 導入する新車両は7編成(70両)。1981年から東上線で使われてきた9000系に代わる車両となる。制御機器やLED照明など最新省エネ機器を導入し、環境負荷の低減を図ったという。

 東上線沿線地域を流れる荒川や新河岸川では、江戸時代などに「舟運」が盛んだったことから、新車両は当時よく使われた高瀬舟をイメージしてデザインを採用した。形状は、前面下部から反り上がるように丸みを持たせた「逆スラント式」とした。

 また、車両内部のインテリアにも伝統的な図柄を採用。座席端の仕切りは立涌(たちわき)柄、床は枯れ山水をイメージした柄とした。同社広報部は「気持ちが安らぐような落ち着いた客室空間を表現した」としている。【仲村隆】

毎日新聞

経済

経済一覧>