社長平均年齢 最高は秋田、岩手の62.6歳 帝国データバンク調査

2025/04/16 16:35 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 2024年の社長の都道府県別平均年齢で秋田と岩手が62・6歳で全国最高だったことが帝国データバンクの調査で判明した。秋田は7年連続、岩手は5年ぶり。北関東や北陸など全国11のブロック別でも東北が過去最高の61・8歳で1位だった。

 調査は同社が持つ企業データベース(約148万社収録)から24年12月時点の社長のデータを抽出し、集計・分析した。

 東北は他に、青森62・3歳(全国4位)▽福島61・5歳(同8位)▽山形61・3歳(同14位)▽宮城61・2歳(同16位)――と続き、いずれも全国平均の60・7歳を上回った。

 帝国データバンク仙台支店によると、平均年齢の上昇が続く背景には社長交代が進まない現状がある。「経営者の病気・死亡」による倒産が全国的に増加し、24年は過去最多の316件が確認された。

 社長の高齢化によるリスクが高まる中、同支店の担当者は「事業承継はすぐにできるものではない。企業には後継者の育成など社長交代を見越した早め早めの取り組みが求められる」と指摘した。【山中宏之】

毎日新聞

経済

経済一覧>