コメ類の上昇率は9割超、過去最大 3月の消費者物価指数 総務省

2025/04/18 20:32 

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 総務省が18日発表した3月の消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比3・2%上昇した。3%台は4カ月連続。食料品価格の高騰が主因で、特にコメ類は政府が備蓄米を放出したものの、上昇率は9割を超えて過去最大となった。

 生鮮食品を除く食料は6・2%上昇した。コメ類は92・1%上昇し、比較可能な1971年以降で最大の上昇率となった。過去最大を更新するのは6カ月連続で、コメの価格高騰が止まらない。おにぎりは15・0%、外食のすしは4・7%上昇するなど、コメを使う品目も値上がりした。

 コメ以外の食料では、チョコレート(29・6%)、コーヒー豆(21・1%)の上昇率が目立つ。鳥インフルエンザ発生の影響で鶏卵は5・6%上昇した。

 生鮮食品を除く全体では、全522品目のうち414品目が上昇し、前月(405品目)から拡大した。電気・都市ガス代は、政府の負担軽減策が再開したことで上昇率は縮小し、電気代(8・7%)▽都市ガス代(2・0%)▽ガソリン(6・0%)――だった。

 同時に発表された24年度平均の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は108・7で、前年度比2・7%上昇した。上昇率が2%を超えるのは22年度から3年連続。コメ類の上昇率は46・6%で、年度でみても過去最大の上昇率だった。【古屋敷尚子】

毎日新聞

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