「誰にも悲しい思いしてほしくない」 池袋暴走事故6年、遺族が献花
東京・池袋で高齢者が運転する乗用車が暴走し、母子2人が死亡するなどした事故から6年を迎えた19日、遺族らが現場近くの慰霊碑を訪れて献花した。妻と長女を亡くした松永拓也さん(38)は「同じような悲しい思いを誰にもしてほしくない」と話し、事故防止に向けた思いを語った。
事故は2019年4月19日午後0時25分ごろ、東京都豊島区東池袋4の都道で発生。旧通商産業省(現経済産業省)工業技術院元院長の飯塚幸三元受刑者が運転する乗用車が交差点に進入し、自転車で横断していた松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)がはねられて死亡し、9人が重軽傷を負った。
飯塚元受刑者は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われ、21年9月、東京地裁に禁錮5年の実刑判決を言い渡された。21年10月に収監され、服役中の24年10月に93歳で亡くなった。
今年は飯塚元受刑者が亡くなって初めての命日。献花の後に報道陣の取材に応じた松永さんは、「彼も奪いたくて2人の命を奪ったわけではなく、私とは違う苦悩や後悔があったと思う。もう誰も『被害者にも加害者にもさせたくない』とより強く思う」と語った。
一緒に献花した真菜さんの父、上原義教さん(67)は24年に松永さんとともに飯塚元受刑者と面会したことに言及。「刑務所から出て家族と過ごしてくださいねと伝えていた。二度とこういうことが起きてほしくない」と話した。
松永さんは今後も、交通事故防止に向けた取り組みや事故で大切な人を失った人への支援を続ける。「今日一日は悲しみますが、明日からまた、被害者や遺族の苦しみ、加害者の後悔を多くの人に伝え、活動につなげていきます」と静かに話した。【菅野蘭】
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