JERA、米国産LNGを新規調達 年間最大550万トン 調達比率3割に
国内発電大手JERAは12日、米国企業4社から新たに合計で、年間最大550万トンの液化天然ガス(LNG)を調達すると発表した。実際に供給が始まるのは早くて2029年初頭になる。米国からの調達比率を1割から3割程度まで引き上げ、供給と価格の安定性を高める。
テキサス州とルイジアナ州から調達する。契約期間は3社は20年間で、1社は20年以上。2社とは20年間の売買契約(年約300万トン)を結び、残る2社とは基本合意(同250万トン)を締結した。取引金額は総額で500億~600億ドル(7兆~9兆円)程度になるとみられる。
JERAのLNG年間取扱量は約3500万トンと世界最大規模。調達先の約半分はアジアや豪州で、米国は約350万トンと1割程度だった。新たに調達するLNGの供給が始まれば、最大3割ほどに拡大することになる。
JERAは、ロシアのウクライナ侵攻の前後でLNG価格が乱高下したことなどを踏まえ、エネルギー安定供給に向けた調達先として、24年4月から米国産LNGの検討を進めていた。日米両政府は2月の首脳会談で米国産LNGの輸入を拡大することで一致していた。
オンラインで記者会見した津軽亮介常務執行役員は「日米政府の要請を受けたものでなく、あくまで当社が日本への安定供給を実現していくための効果的な施策として判断し、実行したもの」と説明。その一方で「日米間の関税交渉に良い影響を与えるのであれば日本企業として大変うれしい」と話した。
トランプ政権はアラスカ州のLNGプロジェクトへの協力を日本に打診している。津軽常務はLNGが日本に届くまでの期間が短く埋蔵量も豊富な点から、調達先として関心があることを否定しなかったが、「守秘義務があるので検討状況は一切伝えられない」と述べた。【中島昭浩】
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