日経平均続伸、一時600円超高 4万3000円台回復

2025/09/05 09:20 

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 5日午前の東京株式市場は日経平均株価(225種)が続伸した。前日終値と比べ、上げ幅は一時600円を超え、節目の4万3000円台を回復した。

 トランプ米大統領が日本に対する相互関税の負担軽減措置と自動車関税の15%への引き下げを盛り込んだ大統領令に署名したことが好感され、輸出関連銘柄を中心に買い注文が増えた。前日の米国市場で米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が高まり、主要な株価指数が上がったことも追い風となった。

 午前10時現在は、前日終値比331円37銭高の4万2911円64銭。

 大統領令は7月の日米合意の内容に沿うもので、市場関係者は「引き下げは織り込み済みで大きな材料ではないが、不確実性の低下が自動車株の上昇にプラスに寄与している」と分析。日本時間5日夜には8月の米雇用統計の発表が控えており、市場では様子見ムードが広がるとみている。【山下貴史】

毎日新聞

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