北九州港にRORO船専用ターミナル整備へ 物流拠点化に追い風
北九州市は9日、国土交通省が北九州港の新門司南地区(北九州市門司区)にRORO船専用ターミナルの整備を決めたと発表した。完成まで5、6年程度を見込むが、北九州の物流拠点化を進める市には追い風となる。
RORO船はトレーラーが船に乗り込み、荷台部分のみを積み込む船を指す。整備計画では水深9メートル、延長220メートルの耐震構造の岸壁と船が停泊する泊地0・7ヘクタールを国が整備し、市が荷さばき地3・6ヘクタールと道路370メートルを整備。1万5000トン級のRORO船が停泊できる。総整備費用は約110億円で市が半分を負担。完成後は市が管理する。
北九州港では新門司地区(門司区)や響灘地区(若松区)でRORO船が停泊でき、名古屋や沖縄方面への定期便など年間約600トンの取り扱いがある。
今回整備する新門司南地区は関東など本州方面に向けた物流では関門海峡を通過する必要が無いため利便性が高い。初めてとなる専用ターミナルでさらなる取り扱い増を目指す。
国はトラック運転手の労働時間規制や運転手不足を見越し、物流をトラック輸送から鉄道や船舶に切り替える「モーダルシフト」を推進。今後10年程度で鉄道・船舶の輸送量・輸送分担率を倍増させる目標を立てる。
北九州港ではフェリー貨物量が3年連続で過去最高を記録し、24年は5290万トン。取扱量は国内港で北海道・苫小牧港に次ぐ2位で、西日本の物流拠点の役割を果たしている。市港湾空港局計画課の山脇康雄課長は「今後も海上輸送需要は増加が見込まれる。物流拠点化が更に進展し、地域経済活性にも貢献すると期待している」と述べた。【山下智恵】
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