名鉄ビルの百貨店再開へ、2030年まで存続 人材不足で解体白紙

2026/04/24 19:31 

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 2月末に閉店した名鉄百貨店本店(名古屋市中村区)が入るビルについて、名古屋鉄道は少なくとも2030年3月まで存続させる方針を固めた。関係者が明らかにした。名古屋駅地区の再開発計画見直しによりビルの解体時期なども未定となり、駅前のにぎわい喪失が課題となっていた。名鉄は6月下旬にも、地下1階で和菓子売り場などの営業をスタートさせる予定だ。

 名鉄百貨店本店が入る名鉄ビルや、バスセンターのある名鉄バスターミナルビルなど一帯は本来、今年度から取り壊しが予定されていた。33年度以降にホテルやオフィス、商業施設が順次開業し、40年代前半に全面オープンする計画だった。

 しかし、人材不足や物価高騰により施工業者が入札参加辞退したことで、計画は事実上の白紙に。名鉄は昨年12月、計画を再検証する考えを示し、26年度中に新たな方針を示すとした。

 名鉄百貨店は2月末で閉店。その後、建物は解体されないまま残され、名駅周辺のにぎわいをどう維持するかが課題となっていた。

 名鉄はこれまでも、百貨店の地下や低層階に改めて店舗を入れるなどし、商業活動を継続する方針を示していたが、期間については「当面の間」という表現にとどめていた。

 今回、名鉄ビルについては30年3月まで存続する方針を固めた。再開発計画の始動に時間がかかることや、短期間の営業を敬遠する出店者側の利益確保なども考慮し、約4年間の存続期間を設けたとみられる。

 名鉄ビルの地下1階部分は6月下旬から、複数の和菓子店などが営業を始める予定。旧百貨店でも同じ場所に和菓子売り場などを展開していたことから、実質的には再開となる。両口屋是清や青柳総本家など10店舗ほどが入居する予定で、各テナントとの交渉を進めているという。【酒井志帆】

毎日新聞

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