FRB議長「急ぐ必要ない」 3会合連続金利据え置きも4人反対

2026/04/30 10:57 

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 米連邦準備制度理事会(FRB)は29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を3・5~3・75%に維持することを賛成多数で決めた。金利据え置きは3会合連続。米イランの停戦交渉の停滞を背景に原油価格が高止まりする中、米経済や物価の動向を引き続き注視する必要があると判断した。

 ただ、投票権を持つ12人のうち、4人が反対票を投じた。米メディアによると、反対が4人に上るのは1992年10月以来33年半ぶり。

 FRBのパウエル議長は会合後の記者会見で「中東情勢が米経済の見通しに対する不確実性を高めている」と指摘。利下げや利上げに踏み切る判断を「急ぐ必要はない」と述べ、様子見姿勢を継続するのが適切との認識を示した。

 一方、記録的な原油高は輸送コストなどの上昇を通じ、広範な物価上昇(インフレ)を招く懸念がある。決定に対し、クリーブランド連銀のハマック総裁とミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、ダラス連銀のローガン総裁の3人は金利据え置きに賛成したものの、次の一手が利下げとなる可能性を示唆する文言を声明文に盛り込むことに反対の立場を示した。トランプ大統領が指名したミラン理事は0・25%の利下げを求めて金利据え置きに反対した。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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